『範士が語る』林 邦夫 範士
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『範士が語る』林 邦夫 範士
『範士が語る』林 邦夫 範士
八段合格への道標
「剣道形が分かれば八段は受かる」
皆さんは昇段審査を受審するにあたり、どのような取り組みを行っているだろうか?筆者は師匠からの指導を忠実に守る努力をしている。また、事前に審査を見学に行き、自分が受審する際に与えられる番号の立ち合いを拝見する。筆者は比較的審査に向けて準備をしているつもりだ。
しかし、林範士の審査に向けての取り組みは、私の想像を超えて具体的なものであった。
林範士は八段審査の立ち合い位置について、「受審者と審査員の場は極めて大切。審査員の近くで技を発現すると迫力がある」と語る。また、2分間の時間配分も完璧だ。「最初の30秒で攻め合いをして技を発現する。1分で技を発現する。1分30秒で技を発現する。2分になる手前で技を発現する。技はなるべく少なく、ここという機会で捨て身の技を発現できれば良い」と時間の使い方を語った。
昇段審査を受審するにあたって、十人十色の工夫や努力を行っていると思う。稽古を一生懸命行うのは当たり前である。審査に合格するためには受審者の中で秀でる立ち合いを行わないといけない。技術以外の努力も怠らないことが合格への近道になるであろう。
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