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    『教士に訊く』彌永 政美 教士

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    『教士に訊く』彌永 政美 教士

    -守破離-技から心の剣道へ-

    出身地である福岡県の小学校で、小学1年生の3学期から剣道を始めた彌永教士。

    家から100メートルと近い距離にあった小学校で行われていた寒稽古を、母親の勧めで見学に行ったことが剣道を始めるきっかけとなった。

    小学校から中学校までは地元の学校に通い、桜木俊治先生の指導を受けた。高校は鹿児島商工高等学校(現 樟南高等学校)に進学し、矢崎時雄先生の指導を受ける。先生の指導する稽古は厳しいもので、何度も退部を考えたという。高校卒業後は法政大学に進学し、吉田博三監督、OBの先輩方のもと4年間稽古に励んだ。法政大学は剣道部専用の道場がなく、限られた時間の中での稽古だったため、内容は濃い稽古であったと回想した。

    驚くことに、福岡県警察への奉職は自分自身の意志ではなかった。小学校から中学校まで指導を受けた桜木先生から「最後は親元で親孝行をしなさい」という言葉で福岡県警察の採用試験を受け、今現在に至っているという。八段となった今、改めて桜木先生やご両親への感謝の気持ちを持っていると語る。福岡県警察に奉職後は、基本を中心として稽古をしてきた大学までとは違い、勝負に執着するように気持ちが変わったという。八段審査受審にあたり、特に稽古の方法を変えることはなかったというが、審査での体験談など詳しく訊くことが出来た。また、今後目指す剣道についても話してもらった。


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