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    『範士が語る』 古川 和男 範士

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    『範士が語る』 古川 和男 範士

    八段合格への道標
    「相手の心が動かんとするところを打てれば、その1本だけでも合格する」

    筆者が昇段審査に向け稽古をする中で「打ちすぎたらダメだ」という助言をよく頂く。
    しかし、実際に昇段審査会を見学したとき「あの受審者は打ちすぎていたように見えたが、なぜ合格出来たのだろうか。」と疑問を持ったことがある。
    その答えは古川範士の話の中にあった。
    範士は「相手の心が動かんとするところを打てれば、その一本だけでも合格する」
    と語る。これは、相手との攻防の中で相手の心の動かんとするところが審査時間内に1回でもあれば、その1回の機会に打突できれば合格する可能性はあるということだ。その機会が多ければ必然的に打突本数も多くなる。「打ちすぎたらダメだ」というのは、まだ相手の心が動いていないときに繰り出す余分な打突のことを言う。
    筆者が見学した昇段審査会で合格した先生は「相手の心の動かんとするところ」を的確に打突していたのだ。
    では、「相手の心の動かんとするところ」を見極めるためにはどうすればいいのか。
    そこについても古川範士は語っている。


    『範士が語る』一覧はこちら

    https://gen-universe.com/ja/article/32


     

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