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    『範士が語る』石塚 美文 範士 第1部

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    『範士が語る』石塚 美文 範士 第1部

    八段合格への道標

    「剣道で一番大切なのは姿勢。技を繰り出す最初の部分なのできれいでなければならない。」

    多くの剣道家は若い頃、試合での勝利を目指して稽古をしている。ただ、試合での有効打突がすべて審査で評価されるわけではない。その違いに悩む剣道家は少なくない。石塚範士も試合と審査の違いで悩んだ時期があったという。
    石塚範士は「七段審査でつまずいたことがある。(はじめての)七段審査の時は打てばいいという考えで、審査員の心に響かなかった」。また「試合では当てていた。審査では当てるのではなく打突しなくてはいけない」と語る。打突をするためには見取り稽古が有効だと石塚範士は考えている。それは、打突の機会を学ぶことができ、練度が高まるからだという。
    石塚範士でさえ試合と審査の違いに悩んでいた。その解決策である見取り稽古は誰しもができる稽古の1つである。地稽古の待ち時間などを利用して見取り稽古での気づきを大切にしたい。
     


    『範士が語る』一覧はこちら

    https://gen-universe.com/ja/article/32


     

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