『範士が語る』中田 琇士 範士 第1部

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『範士が語る』中田 琇士 範士 第1部

八段合格への道標

 

「打って勝つのではなく勝って打つという気持ちで立ち合わないと私は〇をつけない」

 

普段から審判をする方なら心得ていると思うが、有効打突の要件は「充実した気勢、適正な姿勢、打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする」である。昇段審査においても有効打突は重要であるが、特に八段合格のためには要件だけを満たせばよいということではないと中田範士は語る。
 

中田範士は「有効打突は初段から八段まで変わらない。でもその中身は変わらないといけない。六段は六段なり、七段は七段なり、の有効打突。八段については要件を満たした有効打突ではなく有効打突の要素である間合、機会、体捌、手のうちの作用、強度(強さ)と冴えを大事にした見事な有効打突でなければいけない。」と語る。また、「先に打つことだけが剣道ではない。相手を攻めて、相手が苦しくなって技を出してきたところを打突する受審者は1組4人の中で光る。」とも語る。
 

相手に攻め勝って放つ打突は、審査員の眼にもよく映る。そのためには有効打突の要件だけでなく要素も意識して稽古を積むことで八段合格を引き寄せることが出来ると理解した。

<GEN編集部 M>


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寛仁親王杯第4回剣道八段選抜大会


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