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    『教士に訊く』神﨑 浩 教士

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    『教士に訊く』神﨑 浩 教士

    -守破離-技から心の剣道へ

    大阪体育大学に勤める神﨑浩教士八段は宮崎県出身。小学1年生から剣道をはじめ、試合に勝つこと、友人と努力することの喜びを感じるようになる。中学校、高校は地元の公立学校に進学。部活動は稽古を充分に行える環境ではなかったため、全日本剣道選手権で優勝経験のある桑原哲明先生がいた旭化成の道場での稽古や、国体候補選手の強化練習などで力をつけた。

    大学は高校の担任のすすめで剣道を専門に学べる筑波大学に進学する。剣道の指導者育成を目的としているため、稽古は切り返し、かかり稽古が中心であった。また、ここで妻である聡子さんと出会う。聡子さんは神﨑教士の学生時代の印象を「怖い先輩」と語っている。大学院卒業後は、作道正男先生のいる大阪体育大学に入職する。作道先生からは「週に11回は稽古をするように」と指導を受け、稽古に励んだ。八段審査前の印象について妻聡子さんは「審査も試合も変わらない。審査前に防具の新調を勧めたが、あるものでいいといわれた。普段通りの生活を変えない。」と回想した。

    神崎教士自身の口からも、審査に対する考え方だけでなく、これから目指す剣道、また夫婦で稽古に励む楽しさ、難しさもあわせて訊いた。
     


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