『範士が語る』古川 和男 範士 第2部

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『範士が語る』古川 和男 範士 第2部

八段合格への道標

「相手を使いながら仕掛け技、応用技を両方使える人は受かる!」

高段位の審査になれば、仕掛け技だけでなく応用技、または玄妙な技が打てないと受からないという方もいる。私はこの言葉に対して、技量を審査員に見せなくてはいけないということだと思っていたが、古川範士の話を聞き誤った解釈だったと気づいた。

古川範士は、手の内がよく効いた仕掛け技が打てたら、その後も仕掛けて打ってもいいが、動揺している相手に対して攻めて、相手を引き出し、乗る、返す、抜くといった、相手をうまく使った応用技も打てる受審者を見ると合格に値すると語っている。
このような仕掛け技も応用技も打てる受審者はなかなかいないようだ。

応用技を打たないといけないと思うと、相手の打突を待ってしまいがちになる。待っても応用技は打てるし、試合では有効打突になる。しかし、審査ではただ打つだけでなく、打つ前に相手を使うということが大切だと気付かされた。


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