絞り込み検索

カテゴリー
サブカテゴリー
シリーズ
タグ

    ONLINE KARATE ACADEMY 月井新

    main-image

    わかりやすい説明と、理論的な解説の月井新講師による
    GENオリジナル講義「ONLINE KARATE ACADEMY」。

    テーマは、
    月井講師が空手だけでなく、武道全般でもっとも大切なことと捉えている「姿勢と呼吸」について解説する。

    正しい姿勢をとり、呼吸を応用することで、
    より遠くまでより速くより強く技を繰り出すことができる。
    また相手に反応されにくく、相手が動いたときには自分が素早く反応することができる。

    それは空手本来の身体の使い方を再確認することにもつながる。

    月井講師はこの講義の中で、
    空手本来の身体の使い方は、世界で活躍するトップランカーたちも今や当たり前のように習得しているという。
    それは、これまでの身体の使い方では国際大会で通用しなくなってきた背景があり、
    より効果的な身体の使い方を模索する中で、伝統的な空手の身体の使い方とイコールになってきたのだと解説する。

     

    プロフィール

    ◎月井 新 Shin Tsukii
    世界4カ国のナショナルコーチを歴任
    2002年日本マスターズ空手道選手権男子形40~49歳の部優勝
    現在 (一社)全日本空手道剛柔会理事 近畿大学空手道部アドバイザー
    ワールドカラテアカデミー代表 UVENTEX JAPAN共同代表

     

    ◎アシスタント

    (動画掲載内容は2020年撮影当時のもの:下記に2021年10月時点を記載)


    ・戸崎 学司

     アメリカ代表 2021エジプトプレミアリーグ男子形優勝
     2021年K1世界ランキング4位 Uventex Japan 共同代表


    ・野間口 響

     全日本少年少女空手道選手権5度出場
     2021年彩の国杯全中愛知代表

     

    1.CHAPTER 12 組手編 カウンターを打たれない間の詰め方

     

    -ラインを合わせる-

     

    空手は間が遠いため、技を極めるためには自分の技が届く間合いまで詰めなければならなりません。しかし、不意に間を詰めてしまうと、出会いがしらにカウンターを食らってしまう危険もでてきます。そこで、安全に間を詰める方法が必要になってきます。
    まず、間を詰めた時に相手が中段突きでカウンターをやってきたら、下段払いをしてはいけません。手を洗って水滴を飛ばすように手を振る要領で、相手の突きを払い落とします。
    一方、互いに構えた状態では、通常は自分の前足は相手の後ろ足、自分の後ろ足は相手の前足と同じライン上にあります。ここから、間を詰める時に相手の前足のライン上に自分の前足を合わせると、相手がどんな技を出しても簡単に受けることができるようになります。
    逆体で相手が反対に構えている時は、互いの前足互いの後ろ足が同じライン上にあるので、間を詰める時に自分の後ろ足を相手の前足のラインに合わせます。
    これを身につければ、楽に相手との間を詰めることができます。

     

    2022/5/11更新

    2.CHAPTER 11 組手編 突きを50㎝遠くまで突く

     

    -こつは、着地と突きの軌道-

     

    突きが決まらない要因の中で、届かないという場合が最も多いと思われます。そこで、通常の突きよりもさらに遠くまで突く方法を紹介しましょう。
    最も簡単なのは、前足から踏み込んだ時に足裏全体で着地するのではなく、かかとから着地することです。これで、最低でも25-30㎝は遠くを突くことができるでしょう。
    さらに、逆突きで50㎝ほど遠くを突く方法があります。中段を目標に突きを始動し、肘が身体から離れたら、拳を捻り軌道を上段に変えると、拳に身体が引っ張られて、遠くを突くことができます。
    さらにこの突き方は、相手を下からあおるようになるので、カウンターが打てません。
    そして、中段を突く場合、水月を斜め上方に押し出すように突くと、これも50㎝近く遠くを突くことができます。この突きは、遠くを突くだけでなく、相手に上段に突きが来ると錯覚させるので、相手が上段突きのカウンターを打っても、頭の上を抜けてゆきます。

     

    2022/5/4更新

    3.CHAPTER 10 組手編 最強の逆突き!

     

    -身体は回さないか、前足股関節を外旋させて思い切り腰を切る-

     

    相手に反応されず、近い距離からより遠い距離の広範囲をカバーして突くには、腰は一切回さずに突くと良いでしょう。この突きは、前述のメリット以外にも、ガードの後ろに上体を隠して突くことができるので、カウンターを食らうリスクも減少します。
    こつは、突く側の肩口を相手に見せないように突くことです。この突きは、相手の反応を遅らせる効果があります。
    別の突き方として、腰をしっかりと入れて突く場合は、後ろ足で床を蹴るのではなく前脚股関節を外旋させて突きます。このように突くと、より遠い距離を突くことができ、相手の反応が遅れます。相手が逆構えの場合、この突き方ができれば、外を取る必要がなく、内側から突いても突きが決まります。

     

    2022/4/27更新

    4.CHAPTER 9 組手編 反応されない刻み突き

     

    -カウンターを食らわない魔法の突き-

     

    刻み突きは、空手の技の中で最も速い技です。刻み突きの極まる確率を上げるには、次の方法があります。
    ➀ 顔の半分を突く。
    左足が前に構えている相手には、顔の左半分の真ん中を突きます。指一本の幅だけ顔の中心から左側に突くだけです。
    ② 斜め下から突く。
     通常よりもガードを低くして、若干斜め下から顎先を突きます。僅かに下から突くことで相手の反応が遅れるのに加え、距離も遠くまで突けます。
    ③ 親指を立てて構える。
     構えた時に親指を上方に立てて構え、刻み突きを出します。突く時は親指をしっかりと握ることを忘れないでください。
    ④ 縦拳で突く。
     縦拳で突くと、それだけで肘が開かないので相手の反応が遅れます。

    しかし、効果的な突きは、鎖骨を飛ばすイメージで突くことです。おこりがなくなり、上体が拳に乗るので、相手の反応が遅れるだけでなく、距離も遠くまで突くことができます。これらの5種類の突き方の共通点は、相手の反応が遅れ中段を合わせられることがなくなることです。
    逆構えの場合は、相手の鎖骨の上を拳を滑らすように突くと、相手は避けることができません。」

     

    2022/4/20更新

    5.CHAPTER 8 組手編 逆突きと刻み突きの基本

     

    -リスクを軽減し、より強く突く-

     

    構えたところから逆突きを行う時、極まった時に後ろ脚は伸ばさずに曲げておきます。四股立ちをベースに構えた場合、後ろ足の膝の角度を変えずに腰を切ると良いでしょう。後ろ足の膝を伸ばさないことで突きがより強くなり、自分の身体が相手から遠いところで突きを極めることができるので、リスクも減少します。刻み突きの場合は、身体の捻りは伴わず、身体を拳に乗せるように突く。刻み突きの留意点としては、後ろ足のつま先を前に向けず、後ろに向けておくことでより遠くをより強く突くことができます。

     

    2022/4/13更新

    6.CHAPTER 7 組手編 構えの基本

     

    -より速く、より強く、より遠く-

     

    今回は、立ち方に関する解説です。

    刻み突きの時に、つま先を90度に開くことで威力が倍増します。日本武道の伝統的な立ち方は、つま先を90度開いています。つま先を90度開く立ち方を「撞木立ち」と言います。撞木立ちを取ることで力学的にも優位性を保つことができ、例えば相手が思い切り押してきても、人差し指一本で相手を崩すことができます。

     

    2022/4/6更新

    7.CHAPTER 6 浮き身は万能の身体操作

     

    浮き身の不思議 -骨盤で下肢を吊り上げる-

     

    今回は、浮き身についての解説です。元々浮き身は、古武術の言葉ですが、空手にも同様の概念が存在します。物は、重心が低く支持面積が広ければ安定します。しかし、人はそうではありません。重心が高く支持面積が狭くても強い体勢を作ることができます。足裏の重心の位置に加え、骨盤で下肢を引き上げることで適度の緊張を保つことで、押しても引いても崩されることなく、自由に動くことができるようになります。
    また、浮き身をかけて突くと、相手の反応が遅れるという効果もあります。浮き身は、まさに万能の体勢を作るための不可欠の要素といえます。

     

    2021/11/24更新

    8.CHAPTER 5 反応できない突き

     

    反応できない突きのメカニズム -技はらせん状に進化する-

     

    基本の突きはなぜ肩を入れないのか。肩を使って突くと肩甲骨が使えずかえって短い突きになってしまいます。突きは上体が正面に向けた方が肩甲骨が使える分、腕を長く使うことができます。

    そして、肩を使うと手に察知されて簡単に受けられてしまいます。これを攻撃と受け側の関係で説明すると、

    ① 肩口を動かさなければ受け側の反応が遅れる。 

    ② 受け側は手で受けず、股関節を抜いて受けると速く反応できる。 

    ③ 突き側は、突きの始動の瞬間に息を吸うと、受け側の反応が遅れる。 

    ④ 受け側も息を吸って受けると、突きに的確に反応できる。

    このように、技はある技ができるとそれを破る技が開発され、さらにそれを破る技が開発されるというようにらせん状に進化していきます。

     

    2021/11/17更新

    9.CHAPTER 4 突きは、脇で突く

     

    突きのこつは瞬間脱力 -力を抜けば威力倍増-

     

    今回は、突きのこつです。前CHAPTERで解説した方法とは異なり、水月を斜め上に押し上げずに、突きを極めた時にボールを抱くようなイメージで極めると、突きが長くなり威力が増します。その時は、脇を意識して突くことです。下半身の力が腰を通じて脇の下を通り、腕を伝達の媒体として拳先に力が伝わります。

    また、突きは踏ん張って力を込めるのではなく、瞬間的に脱力して極めることで、威力が倍増します。おこりがなく瞬間的に突きを極めるこつは、瞬間脱力にあります。

     

    2021/11/10更新

    10.CHAPTER 3 突きは、20cm伸びる

     

    突きは拳2つ分伸びる! -体の連動で突きを極める-

     

    突きは、正しい身体の使い方で、拳2個分長くすることができます。引き手の取り方(チンクチ)、腰の使い方(ガマク)に加え、水月の使い方で突きの質が大きく変わります。そして、腕の力に頼らず、体の連動により、威力を増すことができます。

    那覇手の突き方と首里手の突き方は異なりますが、腕の力に頼らないことは共通しています。そして、アプローチは異なっても、強くて速い突きを極めることに関しては同じです。正しい方法を学び、理由を考えれば、工夫次第でいくらでも上達できることが理解できるでしょう。

     

    2021/11/3更新

    11.CHAPTER 2 用意の姿勢について

     

    用意の立ち方と引き手の相関性 -正しい所作でパフォーマンスアップ-

     

    用意の時の立ち方は、大きく分けて八字立ちと平行立ちがあります。そして、引き手の位置は、流派によって高さが異なります。この立ち方と引き手の位置には相関関係があります。八字立ちから平行立ちにつま先の角度が内側に向くにしたがって、引き手の位置は高くなります。
    また、結び立ちで気をつけの姿勢を取る時、手の形が需要な要素となります。【気をつけ】を正しく行うことができれば、身体に力がみなぎります。
    そしてこの意識は、平行立ちを取る時の手の合わせ方にも影響を与えます。正しい所作でこれまで説いてきた技の強さや速さ、反応に加え、打たれ強さも加わります。


    すべての所作には、必ず意味があり、正しい所作でパフォーマンスが格段に上昇する。それが、武道なのです。

     

    2021/11/27更新

    12.CHAPTER 1 礼法(姿勢・呼吸について)

     

    武道の基礎は礼法にあり! -呼吸と姿勢で動きが劇的に変わる-

     

    13世紀から700年あまり、脈々と受け継がれる礼法は、作法の中に武道の神髄が集約されています。

    無駄のない所作に加え、正しい姿勢、呼吸法を学ぶことで、驚くほどの強さを発揮できます。

    動き始めに息を吸うことで、スピード・パワーのような目に見えるものはもちろんのこと、自分の反応を早くして相手の反応を遅らせるような目には見えない部分の効果も得られる、いわば武道の基礎を礼法によって身につけることができます。

     

    2021/10/20更新

    13.月井新先生 動画)月井 新 競技の達人セミナー

    斬新な指導方法に定評のある‘月井 新’のセミナー模様が初登場。上半身・下半身の準備運動からハイスピードトレーニング術、バリエーションに富んだ突き・蹴り・足払いの応用、実戦さながらのタッグ・マッチ組手など、どれをとっても驚嘆の内容。浪速・宮崎第一校をはじめ強豪校が多数参加していることから、関心度の高さが窺える。これで、あなたの組手スタイルが変貌を遂げる!!

    制作年:2008年

    14.月井新先生 動画)月井 新 競技の達人セミナー in 東京

    2009年5月17日(日曜日)に東京で開催された月井新先生の「競技の達人セミナー バランス&敏捷性アップのためのニュープログラム」がDVDとなって登場。
    今回のセミナーは「早さ」と「速さ」の「速さ」の方を身につける内容。空手に特化したSAQトレーニングで「速さ」のためのバランスと敏捷性を上げるトレーニングを紹介。空手競技の競技力向上のため のラダーなどを紹介しています。
    日々の基本稽古の合間や、短期間で結果を求める高校生などにオススメです。
    競技に生きる最先端のトレーニング法で、スピード・バランス・アジリティを身につけ常に相手の先を取ろう!!

    制作年:2006年

    15.月井新先生 動画)競技の達人 3 蹴り編(1) 広角蹴法・基本編

    制作年:2004年

    16.月井新先生 動画)競技の達人 1 基本編 脱力とシンクロニゼーション

    制作年:2003年

    関連記事

    動画INDEX