『範士が語る』島野 泰山 範士
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『範士が語る』島野 泰山 範士
八段合格への道標
「八段レベルになると攻めて打つだけでは駄目だ」
小学生から何度も耳にした「攻めがない。攻めて打て。」という言葉。それは大人になった今でも体得できていない。しかし、八段に合格するためには「攻め」を体得するだけではいけないようだ。
島野範士は「ほとんどの人が攻めて打てと言われる。ここ数十年の間に、攻めて打っては駄目だということに気が付いた」と語る。まず、自分が攻めている、追いつめていると思っていても相手はなにも感じていないことがある。だからうまくいかないことが多い。島野範士は、「攻めて、攻めて、打たない」ことが重要であると語る。気を充実させて、誘いをかけることで相手が反応する。その反応で相手の力量、出方をはかることができ、心に余裕ができる。心に余裕が出来れば、相手の打ちに対して応じたり、すり上げたりも出来る。相手が出てこなければ打って出る。攻めて先に打つだけでは、八段審査の立ち合いを優勢に進めることが出来ないようだ。
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