上手くなるには足さばきが重要!おすすめすり足稽古法!
2021/01/13
足さばきは剣道を上達させるうえで特に重要である。足さばきが悪いと、スムーズに間合いを詰めることや鋭く冴えのある打突ができないからだ。強い選手ほど足さばきが良いといっても過言ではない。良い足さばきを身につけるために強豪校はどのような稽古をしているのか興味を持つ剣道家は多いのではないだろうか。
今回は、優秀な成績を収めた学校の足さばき稽古法を紹介する。
1.1999年 全国中学校剣道大会団体戦準優勝 富来中学校(指導:高倉 聖史 先生)
富来中学校は1999年に開催された全国中学校剣道大会において団体戦で準優勝している。高倉先生は剣道の技術を指導する際に「生徒はいきなり出来ない」という考えのもと、まずは「出来ることから始めて行こう」と、ひとつひとつ段階を踏んで技を修得させる。
足さばきにおいても、足の使い方を意識した歩み足、つま先を鍛える歩行、左足のひきつけを意識した踏込みと、細分化した稽古方法が特徴である。
また、すり足を使ったユニークな鬼ごっこも紹介している。学生が楽しみながら技術向上を目指せるのでぜひ少年道場でも試してほしい。
“初めはみんな出来ない だから出来ることから始める”全国大会に活かされた高倉式マジックの全て(2000年)
2.2004年 高校主要大会三冠達成 高千穂高等学校(指導:佐伯 浩美 先生)
高千穂高校女子剣道部は、2004年の全国高等学校剣道選抜大会、玉竜旗、全国高等学校剣道大会で優勝し、三冠を達成している。
女子剣道界トップクラスの高千穂高校でも足さばきの稽古を重点的に行っている。正しい足さばきを意識することで、振返り際の打突を速く行うことが出来ると佐伯先生は語る。正しい足さばきと悪い足さばきの実演と解説があるので参考にしてもらいたい。
力強い女子剣士になるために~高千穂高校・佐伯監督の稽古法~(2005年)