未来の剣道界を支える!小中学生名勝負!
2021/01/06
近年、小中学生の試合を見ると、駆け引きの上手さ、技の豊富さに驚かされる。すり上げての打突、巧みに左右にさばいての打突、出鼻の打突など、審判をしていて、勉強させてもらうこともしばしある。器用な選手が増えてきたといえるだろう。彼らの5年後、10年後のトップ選手がどのような剣風なのか想像もつかないほどである。そんな今後の剣道界を支える小中学生日本トップクラスの試合をGENアーカイブ試合動画の中から厳選したので観てほしい。
1.小学生 練兵館(栃木)×下館士徳会(茨城)(2019年)
歴史があり全国でもトップクラスの成績を残す栃木県練兵館と全国的にみてもレベルの高い茨城県で上位入賞常連の下館士徳会の一戦。
両チームともに思い切りのよい技が目立つ。その中でも相手が出てくる瞬間をうまくとらえたり、手元が上がったところを逃さない攻防は目が離せない。相手の技が尽きたところも逃さず打突している。特に大将戦の試合運びや、堂々とした立ち振る舞いは大人顔負けである。中学生以上の剣士にとっても学ぶ点の多い試合である。
2.中学生 昭島中央剣友会(東京都) × 東松舘道場(東京都)(2019年)
昭島中央剣友会、東松舘道場はともに東京都の道場である。そして、全国規模の大会でも幾度となく決勝戦で対戦している日本屈指の道場である。
今回は第10回からっ風錬成会・達磨争奪少年剣道大会の決勝戦を取り上げた。先鋒戦は小柄ながら気迫のこもった試合を展開する針田選手(昭島中央)と、積極的に技を仕掛ける小池選手(東松館)の一戦。両者決め手に欠け引き分けとなり、その後試合は進み、大将戦でも勝負は決まらず代表戦までもつれ込んだ。長時間に及ぶ代表戦の末、荒木選手(東松舘)が放った抜き胴が一本となり、東松館の勝利となった。