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    『範士が語る』井上 茂明 範士

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    『範士が語る』井上 茂明 範士

    「剣道を通じて命をどのように表現しているかを私は見ている」

    自分の稽古を撮影して、良いところや悪いところをチェックしている人が増えてきていると思う。姿勢や構え方、打突の動作など、稽古の度に修正することができ、技術の向上につながる有効な手段である。しかし、それだけでは八段審査での合格は果たせないようだ。
    井上範士は、審査において「剣道を通じて命をどのように表現しているかを私は見ている」と語る。剣道に対する思い入れ、どれだけ八段審査に入れ込んでいるかを見ているという。八段審査の1次審査に合格した剣道家と稽古していても「八段の面ではありません」と指摘することもあるようだ。先の気と正しく強い打突がひとつにならないと八段の面にはならない。いい構えであっても、いい気合であっても、剣先からの攻め気が感じられないといけないと語る。
    審査員に技術や気迫を見てもらうだけでなく、攻め気を感じ取ってもらえないと八段審査には合格出来ない。その攻め気を正しく表現できるよう、日ごろの稽古に取り組まないといけない。


     『範士が語る』一覧はこちら

    https://gen-universe.com/ja/article/32


     

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