現代に伝わる日本刀の心と技 第二部
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現代に伝わる日本刀の心と技 第二部
名刀の代名詞でもある“備前長船”縁の地で、現代の刀匠が古式鍛錬による日本刀製作に挑む姿を収めたドキュメンタリー。材料となる玉鋼を丹念に鍛え上げ、武人の気高い精神と日本人の清明な心が表れた一振りの刀へと仕上げていく過程を克明に捉える。
第二部では、折り返し鍛錬から火造りまでの工程を三上高慶による解説を交えながら紹介します。
「全日本刀匠会近畿、中国・四国両地方支部では、名刀の代名詞といえる長船の地で古式鍛錬による末備前の刀剣一口を製作し、ビデオに撮り記録をいたしました。
日本刀は、千年を超える歴史のうちに作り上げられてきた、機能美から出発した美術工芸品であります。その研ぎ澄まされた姿に湛える美しさは、武人の気高く威ある精神と、日本人の清明なる心を端的に表したものだといえましょう。
美術館、博物館などに行けば、完成された刀剣を見ることはできますが、私たち現代刀工が先達より受け継いだ技を見ていただく機会は、今まで殆ど無かったように思います。最初の玉鋼から刀を完成まで作っていく、一貫した工程をビデオ化し、より多くの方に見ていただいて、その技と美のご理解を深めていただきたいと思っております。
そして、当ビデオに拠りまして、日本刀製作の伝統技術継承の一役を担うことが出来れば幸いに思います。皆様のご高覧を賜りますようお願い申し上げます。」
平成16年1月吉日
全日本刀匠会 会長 月山 貞利