武講同窓会の伝説　第二部

大日本武徳会武道専門学校は、かつて京都にあった武道指導者を養成するための旧制専門学校で武専と呼ばれている。その設立と運営は、大日本武徳会によるもので武士道精神の育成と精神鍛錬を目的としたもので、特定の授業を受講できる講習科も存在した。その武専の講習科卒業生が定期的に集い、稽古会を始めることになるのだが、これがのちに範士八段を次々と世に送り出す武講同窓会なのである。

この武講同窓会は、居合道範士九段、剣道範士八段で、全日本剣道連盟居合の制定の父とも呼ばれている紙本栄一が発起したものであり、この番組は、その伝説的な武講同窓会を当時の貴重な映像や、関係者のインタビューで構成され、現在の居合道にいかに多大な影響を与えたかを知る貴重な映像ドキュメントである。

第二部では、武講同窓会の発起人である紙本栄一と彼の愛弟子、冨ケ原冨義の人物像にフォーカスし、武講同窓会事務局長であった森田忠彦をはじめ、紙本を知る面々が制定居合の父の横顔に迫る。

出演：森田忠彦（京都鹿志館）、石堂倭文（神武館石堂道場）、大下政一（神戸玄武館）